エアフローについて
- 2023年5月6日
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こんにちは。目黒まついデンタルクリニックです。
今回はエアフローについてお話します。
新生活が始まって、またマスク解禁となりご自身の歯の着色について気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
コーヒーやお茶などのステイン、タバコなどのヤニがついてたりすると頑固でなかなか落とすのが大変です。
そこで役立つのがエアフローという機械です。
エアフローとは
ジェットクリーニング・パウダークリーニングともいわれ、歯科医院で専門的に行うクリーニングの方法です。非常に細かいパウダー粒子を歯に吹き付けるクリーニング方法で、このジェット噴射によってご自身のブラッシングでは落ちない、ステイン・ヤニなどの着色汚れに加え、バイオフィルムという歯周病の原因である磨き残しなどの汚れと口腔内細菌がくっついたものも除去してくれます。
エアフローの特徴として、歯を削ることなく、また歯に直接触れることがなく、歯や歯周組織を傷つけることなく着色や汚れを取っていきます。
エアフローのメリット
①ブラッシングだけでは得られない高い清掃効果
エアフローは被せものやインプラントにも傷つけずに使うことが可能で、歯ブラシなどのブラッシングで届くことがない場所にも到達し、高い清掃効果が得られます。
歯列矯正中の方にもお使いいただけます。ワイヤーやブラケットがあるとどうしても汚れはたまりやすくなってしまうので、そのような方にもエアフローはおススメです
②口腔内を傷つけることなく汚れを除去できる
通常クリーニングに用いられる「超音波スケーラー」は歯面に直接触れますが、エアフローは歯面に触れることなく、粒子の細かいパウダーを噴射で当てることで汚れを除去するので、歯や歯周組織を傷つけることなく汚れの除去ができます。
③短時間で汚れが除去できる
目黒まついデンタルクリニックでエアフローをやった症例をご説明します。右の写真が術前の写真、左の写真が術後の写真です。
写真のとおり、歯の裏側にはコーヒーやたばこなどの着色が付きやすい部位です。そこでエアフローを当てることで左のようにしっかりときれいになりました。前歯部だけでも5分以内でこの綺麗さになります。従来の超音波スケーラーでは着色を取るのは困難ですが、エアフローでは痛みは伴わず確実に除去することができます。
イメージは高圧洗浄機で汚れを落とすイメージですので全顎的にエアフローを行なったとしても30分程度で綺麗に汚れを除去していきます。
④エアフロー後汚れが付きにくくなる
エアフロー含めクリーニング後はポリッシングといって歯面を研磨していくので汚れが付きにくくなります。
⑤矯正治療中の方もお使いいただける
矯正治療中はブラケットという器具やワイヤーが付いていたりまたマウスピース矯正ではアタッチメントという歯を動かすためのポッチのようなものが付いていたりと、ご自身でのセルフケアの限界があります。エアフローを使うことで自分では磨きづらい箇所に対してアプローチすることができます。
目黒まついデンタルクリニックのエアフロー
目黒まついデンタルクリニックでは2種類のエアフローの粉末を利用することで1人1人にあったクリーニングを行なっております。
歯肉縁上用と歯肉縁下用の2種類です。
歯肉縁下パウダー(ペリオパウダー)
歯ぐきの下に使うのがペリオメイトパウダーです。
歯ぐきの中に挿入することで、軟組織を傷つけることなく、歯茎の中のバイオフィルム(汚れ)します。噴射の力を抑えられることで傷つけづらく、効果的に除去していきます
歯肉縁上パウダー
歯ぐきの上で用いるのがこのフラッシュパールパウダーです。
このパウダーに関しては、粒子が歯肉縁下と比べ大きいので、着色を確実にとっていきます。患者様によっては少し痛がゆく感じる方もいらっしゃるかと思います。
エアフローの注意点
エアフローは自費診療です。当院では2200円かかります。
歯の着色を除去するので、ホワイトニングの効果はありません。
ジェット噴射により痛みを感じる場合がございます。
ぜんそくの持病をお持ちの方は施術不可になる場合がございます。
最後に
エアフローは新しいクリーニングの様式で、通常のクリーニングでできないことをプラスできる方法です。もちろん大切なのは定期的なクリーニング・検診です。一度で多くの汚れを取り切るのは大変で回数がかかる可能性があるので、定期的に小さな汚れを取ることをおススメします。