智歯周囲炎になってしまっている親知らずの抜歯
- 2023年4月17日
- 治療
こんにちは。目黒まついデンタルクリニックです。
今回は智歯周囲炎になっている親知らずの抜歯の症例です。
智歯周囲炎とは
親知らずが原因で歯肉や歯周組織に炎症が起こってしまうことです。
親知らずは第三大臼歯とも呼ばれ、まっすぐ生えていたり、きれいで、しっかりかみ合う反対側の歯との関係性がよければ、無理に抜く必要性はありません。
ただどうしても現代人の顎のサイズは縮小傾向でスペースの許容量と合わずに、横向いて生えてしまったり、正常に生えないことが多々あります。
特に中途半端に生えている状態だと汚れのケアができず、衛生状態が悪くなり、その部分に細菌がたまり炎症が起きてしまいます。
智歯周囲炎の症状としては、歯茎が腫れるだけでなく、開口障害(口が開けにくくなる)、触れると痛みがある、何もしなくても痛む、顎の下のリンパ節まで炎症が広がるなどが挙げられます。
最初は小さい症状でもだんだんと症状が重くなっていくこともあります。
親知らずの抜歯
今回は左下が腫れたという主訴の患者様です。
このレントゲンでいう親知らずの咬合面の右上のところが黒く抜けているのがわかるかと思います。レントゲンの黒い像は透過像と呼ばれ、支えている下顎の骨が溶けている状態です。汚れがうまくケアできないため、その部分の骨は溶けてしまいます。そのため上記の悪さをしている親知らずという判断になりますので抜歯の方針となりました。
麻酔は浸潤麻酔で抜歯時間は15分ほどで終わりました!
痛みは当日痛み止めを飲むことで抑えることができたとのことです。1週間後糸で縫っている部分を抜糸を行い、治療終了となりました。
親知らずを抜くことに億劫になっている方も多いかと思います。智歯周囲炎の状態だと痛みはもちろん麻酔が効きにくいこともありますので痛む前に抜歯することをお勧めします。
目黒まついデンタルクリニックでは親知らずの抜歯などの口腔外科についても対応しております。